霊園だより 平成28年 春号
霊園だより2016.03.15
私達は、日々憂慮し悩みに接した時、生きる心の拠り所を仏教に求めてきました。お釈迦様が説かれた真実の教えであり、私達の生活において大切な役目を果たしています。
仏教では自分本位のものの考え方を捨てて、世のため人のため、生きとしいけるすべてのもののために尽くすのだという誓願をおこし、実践することを説いています。
布施(ふせ)…すなわち幸せを一人占めせず、精神的にも物質的にも広くあまねく施し、与え与えられていることを感謝して生きることです。
愛語(あいご)…慈悲・慈愛の心をおこし、愛情豊かな親切な言葉で語りかけることです。愛語は社会を正しい方向へ動かす大きな力となります。
利行(りぎょう)…見返りをもとめない利他の行いであります。自分のことは勘定に入れず、他の幸福のためによき手だてを廻らすことです。
同事(どうじ)…自分を捨てて相手と同じ心・境遇になって、ほとけ心をはたらかせることです。
自らが幸せになりたいと思うならば、他を幸せにしない限り、自己の幸せはない、
すなわちこの四摂法の実践こそが己の幸せそのものであると、心得たいものです。