霊園だより NO.101
霊園だより2015.08.25
森閑とした天野山。緑したたる草花に目を奪われ、気によって心身は忘我(我を忘れること)となります。
私達は生活を行う上で人間関係の渦中にいます。
友人・親子兄弟・学校・仕事場や地域などたくさんの人々と関係しています。
人生を充実するには人間関係を円滑に豊かにしなければなりません。
それは人と心の通い合いが大切になってくるでしょう。
たとえ親子間でも相手を正しく理解しなければうまくいかないのですから、まして他人同士であれば思いやりの心がなければうまくいきません。
仏教は幸せを得るために四つの心の行いを説いています。
慈悲喜捨(じひきしゃ)の四無量心(しむりょうしん)です。
「慈」は人に思いやりを抱き “いつくしみ”の心です。
「悲」は苦しんでいる人を励まし少しでもその苦しみを取り除く心です。
この二つを合わせて「慈悲」と言います。 「喜」は成功や幸せを素直に喜んであげられることで “ねたみ”を離れた心です。
「捨」は心が、たかぶったり、沈ん だりしない安定した状態のことです。
仏様は人々に、この四つの心を無量 (はかれないほど多い事)におこす ので無量心と言います。
私達もまず 身近な人にこの四心を広げていき たいものです。